第二十一章

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それから三日後、真奈美から電話が来た。 「お兄ちゃん、今度いつ帰ってくる?」 「別に用事があるわけじゃないから、帰る予定はないな。」 「ふーん、ちょっと相談したい事があるんだけどな。」 「俺に?」 今まで、俺に相談なんかした事なんてない奴が何でまた? 不思議に思ったけど、知らないふりをするわけにもいかず、時間の都合をつける事にした。 「なるべく早くしてね。」 「わかった。 都合がついたら、連絡する。」 この時は本当に真奈美の相談相手になるつもりだった。 .
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