第二十一章

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「海斗、今日は金曜なのに珍しいじゃん。」 「たまには真面目に家でおとなしくする時だってあるさ。」 海斗は俺の反逆にしれっとした顔で答えた。 「涼、月菜の手料理食べた?」 「・・・・・・。」 コイツ、絶対に楽しんでいやがる。 「今日、初めて招いたから・・・。 今度、ね?」 さすがに姉というだけあって、海斗の性格を熟知している彼女がフォローしてくれた。 「じゃ、邪魔者の俺は帰るわ。 月菜、オフクロが冷凍しておいた方がいいってさ。」 「うん、ありがとうって言っておいて。」 まだ居たい気持ちを堪え、 「俺も、そろそろ失礼します。」 海斗と一緒に彼女の部屋をあとにした。
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