第二十ニ章

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「この景観は、また違う贅沢ですね。」 「うん、すごく綺麗。」 部屋から見る湖、山々の雄大さはとても綺麗だった。 ソファーに座っていた私は、何だか落ち着かなくて窓辺に立った。 部屋の空気が張り詰めている気がするのは私だけ? 彼の口数も少ない気がする・・・。 「庭園も見えるね。」 「・・・・・・。」 後ろを振り返ることができなくて、そのまま外を眺めていたら、 「月菜さん。」 私を呼ぶ声と抱きしめられたのが同時だった。
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