第二十ニ章

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ふぅ・・・っと心の中でため息が出た。 ジェットコースターに乗ったような気分でいる。 あまりにも色々な事がものすごい速さで起きたから。 そこに自分の意思があるのは間違いないけれど・・・。 少し前の私だったら、 きっと、ジェットコースターには乗らなかったと思う。 乗ることを拒否する術しか持っていなかった。というのが正しいかもしれない。 「いつも隣にいるから。」 彼の言葉、優しく抱きしめてくれる彼の温もり、 すべてに甘えたかったんだと思う。 迷うことなんて何ひとつないはず。 まっすぐ前を向いていけばいいんだ。
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