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土曜日だと言っても上りの電車は比較的空いていた。
並んで座っていたけど、二人とも黙ったままで・・・。
私はついさっき会ったばかりの妹さんの事を考えていた。
兄妹なんだから似てるのは当たり前。
今まで気にした事なんてなかったのに、なぜだかひっかかった。
「どうかしましたか?」
「ううん、何でもない。」
「月菜さんちまで送りますから。」
「遠回りになるし、大丈夫だから。気にしないで。」
「俺が送っていきたいんです。」
私の目を見て力強く言った。
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