第二十三章

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「俺、あの日から楽しみにしてたんです。」 「涼くん・・・。」 「ね? いいですよね?」 「今日・・・泊まっていくって・・・ことだよね。」 「月菜さんさえよければ。」 「それ、ずるい。」 計算しているわけじゃないんだろうけど、ちょっと拗ねたような顔をした彼女は俺の心を擽ってくる。 「離れたくないから。 一晩中、あなたを抱きしめていたいくらいなんです。」 この言葉で彼女は真っ赤になった。
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