第二十三章

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人の動く気配で目が覚めた。 目を開けると見慣れない天井。 あ・・・・・・ そうだ、ここは月菜さんの部屋だった。 ということは・・・ 動いていたのは彼女だ。 まだはっきりしない頭で辺りを見回すと、ベットから出ていこうとする背中を見つけた。 「おはようございます。」 まさか、起きたとは思わなかったんだろう。 俺の声にびくっとしながらも、 「おはよう。」 と言って振り返った。 「どこに行くんですか?」 「起きようかと思って。」 まったりとした時間を味わいたくて、彼女の腕を掴んで引き寄せた。
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