第二十三章

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彼女に逢いたかった。 逢って抱きしめて欲しかった。 彼女の声が聞きたかった。 聞いて安心させて欲しかった。 たまらず昼休みにメールをしてみたが、今日は仕事の都合で時間が取れないと断られた。 一緒に過ごしたばかりだというのに、どうしても気持ちが抑えきれない俺は自分自身に苛立った。 「なんでだよ。」 今の俺は誰が見てもカッコ悪いにちがいない。 でも・・・ カッコ悪くても・・・ どんなにダサくても・・・ 逢いたかった。
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