第二十三章

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このまま帰ろうとも思ったが、 真奈美の面子を潰すわけにもいかず、とりあえず付き合うことにした。 「谷口さん、飲み会の話って聞いてませんか?」 何度も聞いてます、中村から。 「いや、聞いてないな。」 「またこの前のメンバーで飲みたいね~って、そちらの幹事さんに伝わってるはずなんですけど。」 「そうなんだ? 近いうちにセッティングしてくれるんじゃないかな。」 「本当ですか~。楽しみです。」 「俺は行かないけどね。」 「・・・・・・。」 今、こうして飲んでいるんだから別にいいじゃないか。と思わず言ってしまいそうになった。
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