第二十三章

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それからは、喋る二人を眺めながら飲んでいた。 そろそろ帰ろうかと思っていたところに、 「お兄ちゃん、私先に帰るから支払い頼むね。 ごちそうさまっ。」 と言い、あっという間に真奈美は帰っていった。 「まったく何考えてんだ。」 思わずボヤいてしまった。 「私達も帰りますか。」 「そうだね。」 このまま、二人で居るわけにはいかない。 会計を済ませ、店を出たところで解散しようと思っていた俺に、 「駅までご一緒してもいいですか?」 「どうぞ。」 駅までなら仕方ないと思い、とりあえず歩き出した。 .
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