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コンコースを歩いていた俺は、彼女のことを考えていた。
連絡するか、しないか。
突然、隣を歩く鎌田瞳が俺の腕に自分の腕を絡めてきた。
「ごめんなさい。
今、ちょっとよろけてしまって…」
「大丈夫？
飲み過ぎってわけじゃないでしょ。」
こういうパターンは何度もあるが、今の俺は優しく対応してやれない。
離してもらおうとした、その時。
こんな場所に居るはずのない人の姿が見えた…。
「月菜さん･･･。」
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