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一瞬で全身が凍り付いた。
彼女は同僚らしい女性と二人で
こちらに向かって歩いて来る。
どうして、ここに居るんだ?
仕事の都合じゃなかったのか?
俺に気がついた彼女の足が止まった。
そして、視線が合った。
周囲の人も見えない、
雑踏の音も聞こえない、
わかるのは彼女の姿だけ。
違う…。
これは違うんだ。
こんなシチュエーションを見られる為に逢いたいと願ったわけじゃない。
とにかく絡まった腕を払いのけようと隣を見たその間に、もうそこに彼女の姿は無かった。
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