第二十三章

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俺は、人の波を潜り抜け彼女を探して走った。 そんなに遠くに行くはずはない。 女性の二人連れを探すが、こんなにも多いなんて、正直驚いた… 気持ちばかりが焦る。 携帯へ架けてみるも繋がらない。 「どこにいるんだよ。」 ついさっきの事が、幻だったんじゃないかと思いたくなる。 いや、確かに彼女だった。 見間違えるはずがない。 「ちくしょう…。」 やり場のない怒りにどうすることもできなかった。 .
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