第二十四章

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あの日から3日後の22時過ぎ。 ようやく明日で研修が終わる。 そして明後日は引っ越し。 今週は心身ともに疲れた。 駅に下り立ち改札を抜けた時・・・、思わず立ちすくんでしまった。 なぜなら・・・・・・ 「どうして?」 そう、そこには涼くんが立っていた。 私に気付いた彼が歩いて来る。 「どうして・・・ここに居るの?」 「逢いたかったから。」 「だって・・・都合がつかないってメールで返信したのに。」 「待ってられなかったんです。」 「・・・・・・。」 「ちょっと疲れてるみたいですけど大丈夫ですか?」 「そんなことないけど・・・。」 「あまり無理しないでください。 心配になるから。」 「大丈夫よ。」 「顔が見れてよかった。 じゃ、俺帰ります。」 「・・・・・・気をつけてね。」 引き止める事ができなかった。
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