第二十四章

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髪を乾かして部屋に戻ると、ストールを肩にかけた彼がちょこんと座っていた。 「湯冷めしてない?」 「大丈夫です。」 「Tシャツの上にそれだけだと、寒いかな。」 「あっ、暖房が効いてるから大丈夫です。」 「他に何か着るものがあればいいんだけど・・・、ごめんなさい。」 「いいんです。 逆に何も無いって事が嬉しいんで。」 自分以外の男の形跡が無い事に喜んでいるんだと思った。 本人は気付いてないみたいだけど・・・。
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