第二十四章

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【お疲れさまです、月菜さん。 まだ打ち上げの最中かな? 俺は淋しく仕事をしています。 明日、急な出張になってしまい、その準備なんかでバタバタです。 夜には戻るので、帰ったら連絡します。 早く逢いたい。 帰り道気をつけてくださいね。】 涼くんからメールが届いていた。 そのメールは、少し苛立っていた気分を宥めてくれるようだった。 明日戻ってきた時に、言いそびれた引っ越しの話をしよう。 もし、言わなかったことで怒ったりしたら、ちゃんと謝ろう。 【お疲れさまです。 今、帰りの電車です。 明日の出張、気をつけていってらっしゃい。 帰ってくるの待ってます。】 少しだけ素直になれそうな気がした。
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