第二十四章

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それから・・・ まだ他にも伝えなければいけない人達がいる。 そして引っ越し当日。 「ペットボトルで悪いんだけど、お茶どうぞ。」 「サンキュ。」 「ホントに粗方片付くんだな。」 「でしょう? だから手伝わなくても大丈夫って言ったのに。」 「いいんだよ。」 「本当に話すの遅くなってごめんね。当日言うなんて普通じゃ考えられないよね。」 「それは別に構わないけど・・・ なぁ月菜、何でもひとりでやろうとするなよ。」 「うん、わかってる。」 「オヤジもオフクロも、心配してるからさ。」 「うん、わかってる。」 昨夜、常務から父の話が出た事を言えずにいた。 その立派な父達から少しづつ離れている私。 更にこの引っ越しで実家からまた少し離れた。 「本当にそう思ってるんだったら、ちょくちょく顔見せに帰って来いよな。」 「うん、落ち着いたら行くね。」 ごめんね、海斗。
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