第二十五章

3/27
前へ
/525ページ
次へ
間もなく終着駅へ着く事を知らせる社内アナウンスが流れた。 待ち合わせ場所で待っている彼女に早く逢いたい。 逸る気持ちを押さえ切れずに、新幹線がホームに滑り込む前に出口へと歩きだした。 中央口、中央口。 バカみたいだけど、呪文のように口に出してしまう。 昨日の朝まで一緒にいたのに、 たった一日逢わなかっただけなのに、 ガマンできない。
/525ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4130人が本棚に入れています
本棚に追加