第二十五章

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ドアが開くと同時にホームへ降り立った。 そこからは、もう子供みたいに走る走る。 危険だから走ってはいけません。って誰かに注意されそうだ。 そういえば・・・ 数日前にもコンコースを走っていたな。 あの時と今の状況は全く違う。 なぜなら、彼女が俺を待っていてくれるから。 逢ったら、何て言おう。 「ただいま」 それとも、 「こんばんは」 なんて考えてみたところで、顔を見た瞬間に言葉が出てこないかもしれない。 いた・・・。 改札口の向こうに立つ彼女を見つけた。
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