第二十五章

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「ふぅ・・・。」 シャワーを浴びてスッキリした。 彼女は今、俺と入れ替わりで浴室にいる。 早く彼女を抱いて眠りたい。 俺の身も心も満たして欲しい。 渇いた喉を潤すように、俺に水を与えて欲しい。 「何でこんなに欲しがるかなぁ。」 はっきりとした答えはない。 本当は、わかっている。 彼女と一緒にいることで、 彼女を抱きしめることで、 ・・・・・・安心したいんだ。 なぜなら・・・、 彼女が何を思い、何を感じているのかわからない時がある。 手に入れたはずなのに、どこかへ行ってしまいそうな時がある。 小さな不安が幾つも重なって、身動きできなくなりそうだ。
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