第二十五章

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少し寝坊した俺は、目の前にある朝食を口にして小さな喜びを噛みしめていた。 「美味しいです。」 「簡単なものでごめんね。」 「そんな事ないです。 これで、月菜さんの作ってくれたものはふたつです。」 「ふたつ?」 フレンチトーストを作ってくれた。 昨夜、帰りがけに寄ったコンビニで買ったものしかないからと言いながら。 「オムライスとこのフレンチトースト。」 「どっちも簡単だけどね。」 今はどんなものでも、俺だけに作ってくれるという事が嬉しい。 .
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