第二十五章

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「何食べましょうか?」 「涼くんの食べたい物でいいですよ。」 「何にしようかなぁ、んー。」 と、考えた時だった。 「あれー?もしかして谷口?」 後ろの方で俺を呼ぶ奴がいる。 やや軽いノリの話し方。 この声のトーン。 間違いない、中村だ…。 知らぬフリをしてやり過ごそうかと思った。 しかし…、あとが面倒なので振り返ろうとすると、 彼女は既に後ろを見ていた。 「脇本さん…。」 「森下…さん?」 中村の隣にいる男性は、 確か…、 見たことがある。 前に昼休みに彼女と一緒に歩いていた男だ。 会社の同僚だったと思う。 何で中村と居るんだ? .
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