第二十六章

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「びっくりしたね…。」 「本当にまさかばったり会うなんて考えもしなかったですよ。 色々とすみませんでした。 中村の奴、普段はあんな風じゃないんですけど…。」 食事を終えて、脇本さんと涼くんの同僚と別れた。 「なんかユニークな人。」 「まぁ、そうですね。 明日、本人に伝えておきます。」 多分、場を盛り上げようとしたんだと思う。 それに…、 別れる時、涼くんの事をお願いしますって言われてしまったんだもの。 愛すべき仲間じゃないの。と教えてあげたいくらいだった。 でも、 教えてあげてもきっと涼くんは一蹴するに違いない。 だから……、 今じゃなくていつか伝えられればいい。 .
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