第二十六章

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「いつも、ああいう感じなんですか?」 「ん?」 「あの同僚さんと。」 「脇本さんの事?」 珍しくはっきりしない物言いだった。 「どうなんだろ…。 ああいう感じって言われても、気にした事ないからなぁ。」 「…少しだけ、含みのある言い方をしていたような気がしたから。」 気にしてたんだ…。 涼くんが言ったように、今日の脇本さんはちょっと違う様子だった。 「脇本さんは、後輩。 それ以上でも以下でもないから。……ね?」 「……はい。」 もしかして妬いてるのかな? 何となくそんな風に思った。 .
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