第二十六章

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支店に戻ってからというものの、毎日時間も忘れて仕事に没頭しているにもかかわらず、さすがに一週間も不在にしていた為に仕事が溜まっていて予想通りの残業続きとなっいた。 ちょっと疲れたな。 春はそこまで来ていると言っても、夜になると寒さを感じずにはいられない。 疲れていると余計にそう思うのかな・・・ 引っ越しをした為に、これからたっぷり40分は電車に揺られる。 40分くらいどうって事ないだろという声が聞こえてきそうだけれど、半分の時間で今まで通勤していた身としては辛いものがある。 本屋にも行ってないな・・・。 今のところ行ける見込みもゼロに近い。 行きたい気持ちをぐっと堪えて余計なことは考えないでおこう。 前進あるのみ。 そう自分で納得すると、急にお腹が空いてきた。 そうだった。今日の昼休みもそこそこに、サンドイッチをかじっただけで済ませたんだ。 一昨日はしっかり定食を食べたのに、日によって波があり過ぎる。   早く空腹を満たす為に何かを食べたいのと、熱いお風呂に浸かりたくて、疲れた身体に気合いを入れ家へと急いだ。
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