第二十六章

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「引っ越しして、ハマっ子から都会っ子になった気分はどうですかあ?」 「なんだそれ、今どきハマっ子とか言わないんじゃないか?」 「じゃあ何ていうのよー。」 「そんなの知らないよ。 でも、言わないのは確かだよ。ね、森下さん?」 「どうかな? でも、確かに最近聞かないね。」 私の送別会。 今は先日した私の引っ越し話で盛り上がっている。 「でも、4月からは今より近くなるからいいですよね~。」 「そうね、電車も10分と乗らないし。 満員電車に揺られるのも少ないから、それだけでいいかな。」 確かに通勤は楽になる。 でも、それ以外に重くのしかかるものが増える。 幸いな事にプレッシャーよりも、ワクワクする気持ちの方が今は大きい。
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