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「あー森下さんがいなくなると、寂しくなっちゃうな。」
「ほんとほんと。
居てくれるだけで、何か安心できるっていうか、全部包み込んでくれてたもん。」
「それって、ただの甘えん坊じゃないか?」
「うるさいなぁ、脇本が一番甘えてたくせに。」
「俺は甘えてなんかいないよ。
だって鬼のトレーナーに甘えてみろよ、後が怖い。」
「ちょっとひどーい、森下さんこんな事言わせておいていいんですか。」
「いいの、いいの、言いたい事があったら皆も言って良いから。」
そう私が言った後、それまで皆の話を笑いながら聞いていた阿部所長がコホンとひとつ咳払いをした。
「それじゃ、私もここはひとつ森下主任に甘えて言わせてもらおうかな。」
その一言で皆の視線が所長に集中した。
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