第二十七章

3/23
前へ
/525ページ
次へ
震える彼女をそっと抱きしめた。 今俺ができることは、何も言わずこうする他にない。 「ごめんね、泣いたりして。」 「無理しないでいいから。」 「こんな私・・・ダメでしょう・・・?」 「そんなことない。 俺はずっと月菜さんの隣にいるから。」 そう、俺があなたを守るから。 あなたの心にある錘も、過去も全て俺が受けとめる。 枷から自由にしてあげるから。 ずっと一緒にいよう。
/525ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4129人が本棚に入れています
本棚に追加