第二十七章

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そして、 彼女の手を握って、一度呑み込んだ言葉を口にした。 「月菜さん、 俺と結婚してくれますか。」 言った…。 とうとう言った。 気になる彼女の反応は、俺の顔を見て黙ったままだ。 もしかして、この場で玉砕か? 青っちろい若造なんかは旦那にできないか? どうする、俺…。 何か言わないと。 「今すぐにというわけじゃなくて、お互いの一番ベストな時期に結婚できればいいと思っています。」 「本当にいいの?」 当たり前です。 あなたじゃなければだめなんだ。
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