4129人が本棚に入れています
本棚に追加
「待たせて悪かったな。」
「いや、俺が無理を言ったんだから。」
約束の時間から30分程遅れて海斗はやって来た。
オーダーしたビールが届き、まず乾杯をする。
一口飲んだところで海斗が口を開いた。
「さて、と。
話って月菜のこと?」
「そう。」
「どうした?」
「海斗には一番に伝えておきたかったからさ。」
「いったい何だよ。」
「月菜さんにプロポーズした。」
俺の言葉に、海斗の表情が変わった。
もしかすると…と思っていたことが少しずつ確信になっていく。
やっぱり…。
.
最初のコメントを投稿しよう!