第二十七章

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「待たせて悪かったな。」 「いや、俺が無理を言ったんだから。」 約束の時間から30分程遅れて海斗はやって来た。 オーダーしたビールが届き、まず乾杯をする。 一口飲んだところで海斗が口を開いた。 「さて、と。 話って月菜のこと?」 「そう。」 「どうした?」 「海斗には一番に伝えておきたかったからさ。」 「いったい何だよ。」 「月菜さんにプロポーズした。」 俺の言葉に、海斗の表情が変わった。 もしかすると…と思っていたことが少しずつ確信になっていく。 やっぱり…。 .
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