4129人が本棚に入れています
本棚に追加
「返事は?」
「OKもらった。」
「そうか。
良かったな。」
「あぁ。」
手放しで喜んでくれとは言わない。
けど、もう少し何か反応をしてくれてもいいんじゃないか。
まぁ、それは無理だろうな。
只でさえポーカーフェイスの海斗が、月菜さんのことで笑顔になるわけがない。
「たぶん、月菜さんからもオマエに報告がいくと思う。」
「そうだろうな。」
「俺が言うのも変だけど、
その時くらいは、ニッコリと笑って喜んでやってくれないか。」
「そうするよ。」
まるで棒読みのような返事。
よし、決めた。今しかない。
「なぁ海斗、
もしかして俺に月菜さんを取られたと思ってるのか?」
さすがに単刀直入には聞けなかった。
最初のコメントを投稿しよう!