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「涼には話しておいた方がいいな。
一応、義理の兄弟になるわけだし。」
「・・・・・・。」
これから語られる内容は月菜さんとのことだ。
「俺が両親から聞かされたのは、高校を卒業してすぐだった。
月菜にも同じように、高校卒業を待って伝えたらしい。
あり得ない事だと思ったよ。
でも紛れもない事実。
俺にはどうすることもできない事実。
大学入ってからも、暫く荒れてたな。
意味もなく両親を呪ってたね。誰のせいでもないのにさ。
今になって思えば、ホント青臭いガキだったよ。
俺よりも、月菜の方がよっぽど参ってたのに。
荒れるなんて今の俺からしてみればおかしくて仕方ない。」
「・・・・・・。」
「でも、間もなくして月菜が独り暮らしを始めた時は、ショックだったな。
距離を置かれた感じがしたよ。
きっと、早く独立したかったんだろうな。
変なところで異常に気を使う人だから。」
きっと俺だったら・・・、立ち直れない気がした。
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