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「今日の慰労会の席決め、女性陣はくじ引きらしいぜ。」
「くじ引き?」
「あぁ。
谷口と同じテーブルになる為にさ。」
「はぁ?
なんだそれ。馬鹿らしい。」
海斗に報告も終え、週も半ば、
今日は朝から中村のテンションが高かった。
「一部の女性から、出たんだと。
同席したい人をくじ引きにしてくれってさ。
年に数回しかない大規模な飲み会だから、いいだろうって事なんじゃん。
上役連中もそこは目を瞑るんだろうな。
言ったろ?
最近のオマエの評価が更に上がってるって。」
年度末に慰労会と名打って、忘年会並みの飲み会が催される。
こうした会では、今まで部署毎に席が決まっていたはずなのに、まったく統制も何もあったもんじゃない。
「男どもは部署毎に変わりないから、俺とみんなの王子様は一緒だけどね。」
「どうでもいいけど。」
「おぉ、クールですねぇ。」
ほんと、コイツは何時も面白がっている。
いったい何がそこまで楽しくさせるのか、理解できない。でも感謝もしていた。
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