第二十七章

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「谷口、久しぶりじゃない。」 「おぅ、久しぶり。」 慰労会が始まった。 俺達のテーブルには部署の面々他、女性が3人。 その中の1人に同期の秋葉がいた。 「秋葉、ちょっと見ないうちにキレイになったね~。」 「中村、それ以上言ったら殺すよ。 少しは谷口を見習って黙ってたらどう?」 相変わらずの毒舌ぶりだ。 かわいい顔をしているので黙っていれば癒し系の部類に入るのだろうが、性格は男っぽい奴だ。 秋葉の隣に座る女の子は、もう見た目でおとなしそうなのがわかる。 中村のちょっかいの的になるのは間違いなさそうだ。 ・・・ん? 思い違いでなければ、見られているような気がするんだけど。
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