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私の向かいに座って海斗は今、黙々と食べている。
時間を取って欲しいと言われ、翌日にはこうしてやって来る。
気が付けばいつも海斗のペースだ。
オムライス。
海斗の好きなもの。
決して上手ではないけれど、よく作って2人で食べていた。
目の前で頬張っている姿は幾つになっても変わらない。
そんな海斗を見ていると、安心する。
「シャンパンじゃない方がよかったかもな。
ビールないの?」
「せっかく海斗が買ってきてくれたんだもん。
シャンパンのままでいいよ。」
「月菜好きだもんな。」
「海斗が、でしょう。」
こんな会話でも楽しい。
「ねぇ海斗、話があるんでしょう。何か相談事でもあるの?」
「・・・まぁそんなところかな。
食べてから話すよ。」
いつもの海斗らしくない。
そんな気がした。
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