第二十八章

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「ごめんね、急に。」 「いいよ、別に。 こうしてオムライスも作ってもらったしさ。」 涼くんから、結婚を申し込まれてから5日が経っていた。 早く伝えなければと思っていたのに、週始めから連日飲み会が入っていた関係で海斗になかなか言えずにいた。 休肝日の意味合いで今日一日だけ時間が取れ、無理を言ってこうして来てもらった。 「毎日、飲み会なんだ?」 「うん。 何だかわからないけど、ラストスパートの如くそういう感じになってる。」 「身体、大丈夫か?」 「飲み過ぎないから大丈夫よ。 ここまで続くとちょっとだけ喉と背中が痛いけどね。年のせいかな。」 「無理すんなよ。」 「わかってる。」 たぶん・・・、 涼くんから聞いているとは思うけど、きちんと自分から報告をしたかった。
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