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「私ね・・・、
晃太がいなくなって、幸せって何が形とられたものかって考えたの。
何かに執着すると手に入らなかったときに、不幸だと嘆いたりするよね。
だから執着することを諦めたとしても、今度は手の中が空っぽだってことに気が付くのね。
失ったものの事を考えてみても決して戻らないって、改めて理解したの。」
私の言葉に海斗は黙ったままだった。
「なんか、訳の分からないこと言ってごめん。
結局、正しい答えなんて見つからなかったんだけどね。
私・・・
出来るかどうかわからないけど頑張ってみる。
幸せっていうものが形として存在するんだって証明してみせる。」
「涼は、相当しい相手だよ。
間違いなく幸せを形にして表してくれるよ。」
「うん、そう信じてる。」
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