第二十八章

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「とにかく明日は、俺に任せてください。 期待以上の接待をしますから。」 「わかった。 楽しみにしてます。」 接待ね・・・オヤジ相手じゃないんだけどな。 ちょっと違う気がするけど、あえてながしておく方が正解と思い何も言わなかった。 そんな事を思いながら、涼くんとの昨夜のメールのやり取りを思い出していた。 金曜日の夜まで空いていないことを伝えた時のがっかりした様子・・・ 土日はずっと一緒にいたいとお願いされた。 電話を我慢する代わりに毎回文面いっぱいに伝えてくるメッセージ。 二人で出掛けるなんて涼くんが知ったら怒られそうだ。 でもこんなに張り切っている脇本さんに断ることなんてできない。 仕方ないけど、涼くんには我慢してもらうしかない・・・。 今夜は電話が来ると思う。 でも、明日の事は内緒にしておこう。
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