4130人が本棚に入れています
本棚に追加
「だから明日、逢えなくても我慢します。
それなので・・・土曜日は月菜さんの家に行ってもいいですか?」
「どうぞ。」
「あーもうこうなったら土曜日が待ち遠しい。」
顔を見なくても、涼くんが今どんな表情をしているのかが分かる。
土曜日は、少ないレパートリーの中から涼くんが好みそうなものを作ってごちそうしよう。
いたって普通の出来上がりなんだけど、美味しいって言ってくれるから。
何よりも笑顔で頬張る涼くんが見たいから。
それから他愛ない話をして、電話を切った。
最初のコメントを投稿しよう!