第二十八章

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「後輩かぁ。 最後の最後で地団駄踏んでも、俺にはこの位置からアップすることは無いんですね。」 「・・・・・・、 だけど、私と脇本さんの信頼関係はずっと続くから。 今までもそうだったし、これからも。」 脇本さんとは恋愛関係よりも、信頼関係で強く結びついていたいと思う。 素直にそう思った。 「わかりました。 森下さんの意図するところは、わかっているつもりです。 先ずは、ステップアップしないと。 そうじゃないと本当に見捨られそうですから。」 笑って言う脇本さんを見て、なぜだかホッとした。 「ただ・・・、 好きでいるのはいいですよね。 この気持ちを消せって言われても、そう簡単には消せないです。消したくないです。 自分の気持ちには嘘をつきたくないんです。」
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