第二十八章

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「その話は会社で聞いたんですか?」 「ううん、会社じゃないけど。」 と言った瞬間、墓穴を掘った事に気付いた。 会社でなければ、当然外になる。二人きりだったという事を白状したも同然。 「ふたり、きりで?」 ほら、きた。 「ご飯食べた時にね。」 何だか、墓穴のスパイラルに突入したかもしれない。 「それって、夜?それとも昼ですか?」 涼くんは確信している。 夜に二人きりで話をした、と。 足掻いても無駄なだけ。 「涼くんの中で、出た答えの通りです。」 「・・・・・・、なんだぁ、昼ご飯の時ですね。 前にも、同僚さんと一緒に居ましたもんね。」 絶対わかってるはずなのに裏腹の事を言ってる・・・。
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