第二十八章

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笑顔からは読み取れないけど、わかっているはず。 夜ですか?って先に言ったし・・・。 人間観察は得意な方なのに、こういったときの涼くんに関しては全くと言っていいほど読めない。 「月菜さん?」 「ん?」 「大丈夫ですか?人の多さに疲れましたか?」 「大丈夫。」 「それとも何か考え事でも?」 「ううん、何も・・・。」 「俺といる時に、他の人のこと考えないで。 なんて、ね。」 「・・・・・・。」 ははは・・・。 痛いところを突いてくる。 じわりじわりと涼くんのペースになってしまいそうな気配がした。
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