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薄曇りになりつつある気持ちとは関係なしに、外で食べるアメリカンドッグは美味かった。
「焼きそばも美味しいね。
たまにはこういったのもいいかもね。」
彼女の素直な気持ちだとわかってはいても、スッキリとしない。
今日の夜は、俺の希望通りにしてくれるって言ってくれたし、
泊まることもOKが出たし、
何をぐだぐだしてるんだ。
薄曇りなんかさせてる場合じゃないだろ。
「ん?
もしかして、これだけじゃ足りない?」
「大丈夫です。
月菜さんが、美味しそうに食べるのを見てたんです。」
「やだ。
私、そんなにがっついてた?」
「ちょっとだけ。」
恥ずかしそうな顔をしながら、ウーロン茶を啜るその様子を見ていたら、変な事を考えるのが馬鹿らしくなってきた。
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