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「ごちそうさまでした。
美味しかった。」
「月菜さんの選択は、バッチリでしたね。
また来ましょう。」
「そうね。
動物園に限らず色々なところに行こう。」
あっ、まただ。
ふと発する言葉は、俺に小さな喜びをもたらしてくれる。
今日、明日と次への約束がひとつひとつ重ねられていく。
俺達に社交辞令は必要ない。
心で思っていることが、そのまま言葉に表れたと信じている。
嬉しくてガッツポーズをしそうになった。
少し前にようやく見えだした晴れ間が、雲一つ無い晴天に変わっていくのがわかった。
「でも、私ってスポーツとか全然しないし、
どちらかと言えばのんびりして過ごす方が多いから、涼くんがつまらなく感じているかなって思ったりしてる。」
「俺も社会人になってからは、ゆっくりする方が多いですよ。
今は、こうして月菜さんと同じものを見て、感じて、一緒に過ごせることが元気の源になってるんです。
つまらないなんて一度も思ったことなんてないです。」
月菜さん、
今の俺にとって、あなたがすべてと言ってもいいくらいなんだよ。
だから俺だけを見て。
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