第二十九章

6/26

4129人が本棚に入れています
本棚に追加
/525ページ
食べ終えた俺達は、まだ回りきれないところを見て早めに移動することにした。 せっかくだから、色んなところを巡って、 春の夜風にあたって、 他愛ない話をしながら散歩するのもいいかもしれない。 でも今日は何よりも…、 早くふたりでゆっくりしたい。 「月菜さん、他にどこか寄りたいところはありますか?」 「あのね、 本屋に行きたいんだけど…。 いいかな?」 「いいですよ。 それじゃ、これから行きましょう。」 「うん。 ありがとう。」 嬉しそうな顔して。 やっぱり好きなんだな。 でも、忙しくて本を読む時間なんてあるのか? その時間を少しでいいから、俺にくれないだろうか、などとバカな事を思ってしまった。 .
/525ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4129人が本棚に入れています
本棚に追加