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食べ終えた俺達は、まだ回りきれないところを見て早めに移動することにした。
せっかくだから、色んなところを巡って、
春の夜風にあたって、
他愛ない話をしながら散歩するのもいいかもしれない。
でも今日は何よりも…、
早くふたりでゆっくりしたい。
「月菜さん、他にどこか寄りたいところはありますか?」
「あのね、
本屋に行きたいんだけど…。
いいかな?」
「いいですよ。
それじゃ、これから行きましょう。」
「うん。
ありがとう。」
嬉しそうな顔して。
やっぱり好きなんだな。
でも、忙しくて本を読む時間なんてあるのか?
その時間を少しでいいから、俺にくれないだろうか、などとバカな事を思ってしまった。
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