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グラスの氷が小さくなっている。
ストローで一口吸ってみると、出来上がった時よりもだいぶ薄くなっていた。
今の俺みたいなのをヘタレというんだろう。
結局抱きしめただけで、キスひとつできずにいる。
少し前までなら、自然な流れでうまくいったのに、やっぱり今日の彼女はどこか違う。
今も後でやればいいような風呂掃除なんかをやってるし。
俺とゆっくりしたくないんだろうか?
パタパタと足音をさせ部屋に戻ってきたかと思えば、座る事なく
次の言葉。
「ねぇ涼くん、
ちょっと早いけど、夕飯作ろうかと思って。
お腹の空き具合はどうですか?」
「早く食べたいですね。
あっ、俺手伝います。」
「大丈夫よ、ゆっくりしてて。」
「あっ、でも。」
掃除が終わったと思ったら、今度は飯の支度か・・・。
そばにいたいのに。
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