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部屋にぽつんと一人でいる俺は、手持ちぶさたにテレビをつけてみた。
お笑い番組だろうか、名前のわからない二人組が出ている。
普段テレビは見ないから、どうしてもこういう類いの話題には疎く、いつも中村が話す事を半ば感心しながら聞いているだけだ。
でも今は、こうしてテレビを点けていないと何だか落ち着かない。
俺の後に入った彼女が風呂から出てくるまでは、まだ時間がある。
少しだけ、とゴロンと横になった。
「……くん、
涼くん、風邪ひいちゃうから起きて。」
誰かが呼んでる?
誰だ?
呼ぶ声にハッとした。
目を開くと月菜さんが俺を見ている。
「起きた?」
「もしかして、寝てました?」
「うん。
気持ちよさそうに寝息まで立ててたけど、風邪ひいたら大変だと思って。」
月菜さんの言葉を聞きながら、次なる行動に出るために頭をフル回転させた。
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