第五章
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私は今、本屋へ向かっている。 『気にすることなんてない。』 と思いはしたものの、知らず知らずのうちに心臓の鼓動が早くなっているのがわかる。 この鼓動は何を意味するのか、まだよくわからない。 ・・・落ち着かなきゃ。 やっぱり、彼はいた。 谷口涼くん。
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