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「ちょっと・・・涼くん。」
「月菜さん、もしかして俺のこと誘ってますか?」
耳元で囁いてみる。
「誘ってるなんて。
そんなつもりは・・・」
「ないって言わせないですよ。」
無自覚なのだろうか。
少し強引に話を進める。
「たまには冗談でも言おうかと思って・・・。」
「そんなことを言ってもダメ。」
腕を伸ばすと、見下ろす先にある彼女の硬い表情。
俺をじっと見つめる瞳。
少し開いた唇に向かって、そのまま降下する。
マジで!?
えっ、なんで?
触れる寸前に顔を逸らした。
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