第二十九章

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もしかしたら、心の内を聞いて欲しかったのかもしれない。 誰かれ構わずじゃなく、言っても恥ずかしいと思わない相手に。 「いっそのこと一緒に住んじゃえば?」 秋葉、オマエは痛いところを突いてくるな。 「・・・断られた。」 「はぁ?」 昨日一日、彼女の部屋で過ごし、お互いのことを話した。 現在(いま)のこと、 未来(これから)のこと。 話したと言っても、俺が殆ど喋っていたようなもんだけど。 話していくうちに、まだ知らない事が有り過ぎて、離れている時間さえも惜しくなった俺は一緒に住もうと言った。 そして、 あえなく撃沈した。
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